「みんなのニュースレター」で2年間配信しながら、今さらSubstackも始める本当の理由
なぜ今Substackなのか。「みんなのニュースレター」で購読者を6,000人集めた2年間が教えてくれた「掛け合わせ」の重要性
私にはSubstackではなく、2年間ずっと変わらないニュースレターの「本丸」があります。
「みんなのニュースレター」で毎週発行し続けている「【週刊】今日から始めるAI生活」というニュースレターです。購読者は6,000人を超え、うち数百人の方々には有料購読をいただいています。
この本丸をどう伸ばすか。それだけを考えてきた2年間でした。
そのために取り組んできたのが、プラットフォームの「掛け合わせ」です。本丸単体では限界がある。だからXで認知を広げ、ニュースレターへ誘導する。この組み合わせが機能して、Xフォロワーは2年前の600人から48,000人を超え、購読者も着実に増えてきました。
そして今、新しい一本を加えようとしています。
Substackです。
誤解のないように最初に言います。みんなのニュースレターをやめるわけでも、Substackに移行するわけでもありません。本丸はこれからも「みんなのニュースレター」です。
Substackは、本丸をさらに伸ばすための「掛け合わせの新しい軸」として使います。
みんなのニュースレター:「【週刊】今日から始めるAI生活」で毎週の長文記事、詳細な図解、検証レポートの完全版。深く学びたい人のための「本丸」。
X:AIの最新情報や新しいツールやサービスなどの速報、そして実際に使ってみた体験を非エンジニア目線で噛み砕いて図解と一緒に発信。そして本丸へ誘導する入り口。
Substack:日々のAI実験の速報、クリエイターの日常、ライトな気づき。SubstackのSNS機能を活かして、新たな読者層とつながる「実験室」。
Substackにみんなのニュースレターのコンテンツをコピーしてそのまま投稿することは絶対にしません。置き換えでもなく、全く別のコンテンツです。
さらに言うと、このSubstackはみんなのニュースレターの読者にとっても価値があります。Substackを通じて私の日常や実験の裏側を知ることで、本丸のニュースレターをより深く楽しんでいただける。そういう「副読本」のような位置づけです。
今日は、この掛け合わせ戦略の全体像と、Substackというプラットフォームが持つ「本物の可能性」を、包み隠さずお話しします。
🔑 2年間の「掛け合わせ」が教えてくれたこと
2024年1月末。最初のニュースレターを送信するボタンを押した瞬間のことを、今でも鮮明に覚えています。
たぶん、手が震えていました。
当時のXのフォロワーは600人程度。数年間放置していたアカウントを、ちょうど再開し始めた頃でした。そんな状態でニュースレターを始めるのは、正直かなり怖かった。「誰も読んでくれなかったら」「途中で続かなかったら」、そんな不安が頭の中でぐるぐると回っていました。
使ったプラットフォームは「みんなのニュースレター」。Substackのように海外で3,500万人が使う有名サービスではなく、当時の国内ではできたばかりの小さなプラットフォームでした。
少し背景を話させてください。
実は2024年時点ですでにSubstackのアカウントを作って、読者として使っていました。そのままSubstackで始めてもよかったのですが、あるとき、世界中のニュースレターを毎週分析してSubstackで発信していたジャバさんが、自ら「みんなのニュースレター」というプラットフォームを立ち上げて完全移行したという記事を読んだのです。直感的に「これだ!」と思いました。
🔗【週刊】1万ドル以上を稼ぐニュースレターを徹底的に分析したらこうなった
近年はGoogle、Facebook、そして今回はSubstackと、外資系プラットフォームに依存し続け、使うことでお金が海外へ流れていくことへの引っかかりもありました。せっかく日本で新しいプラットフォームが生まれたなら、応援しながら一緒に育てていきたい。そう思ったのも、大きな理由のひとつです。
ニュースレターの最大の強みは、読者のメールアドレスを直接手元に持てることです。一括でダウンロードできるため、プラットフォームがうまくいかなくなっても、別のサービスへそのまま移行して続けられる。他のSNSにはない、唯一無二の強みだと感じていました。
だから、当時の日本でほぼ認知されていなかったSubstackをあえて選ぶ理由は、私にはありませんでした。ジャバさん自身のファンでもあったし、新しモノ好きの私が迷う理由は、ほぼゼロでした。
そうしてコツコツと続けた結果、約2年で購読者が6,000人を超えました。同時にX運用にも力を入れ、今ではフォロワーが48,000人を超えています。
ここで改めて確信したのは、本丸単体では限界があるということです。Xで認知を広げ、ニュースレターへ誘導する。この掛け合わせが機能して、はじめて数字が動き始めました。逆に言えば、どちらか一方だけでは、今の規模には届いていなかったと思います。
プラットフォームの知名度より、組み合わせ方と、続ける意志。この2年間で体ごと学んだことです。
そして今、SubstackがようやくX同様に日本でも注目され始めています。SubstackにはXと似たSNS機能もある。つまり「X×みんなのニュースレター」という掛け合わせに、もう一本軸を加えられる。本丸をさらに伸ばすチャンスだと感じています。
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🌏 Substackとは何か? 世界で3,500万人が使うプラットフォームの正体
「Substackって聞いたことあるけど、よく分からない」という方のために、まず基本から説明します。
Substackは2017年にアメリカで創業した、「SNS×メルマガ」のハイブリッドサービスです。
もともとはメルマガ(ニュースレター)の配信サービスとして始まりましたが、その後SNS機能が追加され、現在は世界で3,500〜4,000万人の月間アクティブユーザーを抱えるプラットフォームへと進化しています。
日本では2026年のゴールデンウィーク前頃から急速に注目が集まり始めています。イケハヤ氏(🔗Xポスト)が「15年前のツイッターがここにある」と語り、けんすう氏、英語系インフルエンサーのこあたん氏など、影響力のあるクリエイターたちが次々と参戦しています。
Substackが「今」強い3つの理由
① アルゴリズムに支配されない「届く仕組み」
現在のXは、1万フォロワーいても1投稿のインプレッションが100以下ということが珍しくありません。AIコンテンツの爆発的増加に伴い、プラットフォーム側のアルゴリズム規制はますます厳しくなっています。
Substackは「フォロー中の人だけのタイムライン」と「メールでの確実な配信」という2つの仕組みで、この問題を構造的に解決しています。イケハヤ氏のアカウントでは開封率**30〜40%**を記録しており、これはXのリーチ率とは比較にならない数字です。
② 「登録者2,000〜3,000人で飯が食える」ポテンシャル
開封率3割で計算すると、3,000人の登録者がいれば約900人が毎回コンテンツを読んでくれます。これは今のXでフォロワー数万人レベルでやっと実現できるリーチ数に匹敵します。
さらに有料サブスクがネイティブ対応しているため、マネタイズまでの導線が一本化されています。登録者3,000人・有料転換率3%・月額$10(約1,500円)で計算すると、月収13.5万円。これは「副収入」として十分な水準です。
私の体験としても、この数値はほぼ合っていると思います。
③ メールリストという「自分の資産」が積み上がる
Substackの登録者リストはCSVでエクスポートできます。プラットフォームが変わっても、読者との関係は自分の手元に残ります。これは、アルゴリズム変更のたびにリーチが激減するSNSとは根本的に異なる安定性です。
🏆 海外トップクリエイターが証明する「ニュースレターの力」
私がSubstackに可能性を感じているのは、海外のトップクリエイターたちが「ニュースレターという形式の圧倒的な力」を数字で証明しているからです。
現在、Substackで年間100万ドル(約1.5億円)以上を稼ぐクリエイターが50名以上存在します。有料購読者は世界で500万人を超えています。
これは夢物語ではありません。実際に起きていることです。
TOP10クリエイターの成功法則
1位:The Free Press(Bari Weiss)
元ニューヨーク・タイムズのオピニオン編集者が、既存メディアの「イデオロギー的な偏り」に反発して独立。当初は個人のニュースレターとしてスタートしたが、「独立した報道姿勢」が既存メディアに不満を持つ読者の心を掴み、爆発的に成長。現在は複数のジャーナリストを雇用し、ポッドキャストやイベントも展開する「次世代のメディア企業」へと進化。有料購読者13.6万人、年額$80で推定年収$10.9M(約16億円)。
2位:Letters from an American(Heather Cox Richardson)
ボストン・カレッジの歴史学教授。2019年のトランプ政権下での政治的混乱を背景に、日々のニュースを「アメリカの歴史的文脈」から解説するFacebook投稿を始めたのがきっかけ。「毎日深夜にその日のニュースを歴史的視点で総括する」という圧倒的な一貫性を貫き、「数十万人」の有料購読者を持つ。推定年収$5M超。
3位:The Pragmatic Engineer(Gergely Orosz)
元Uberのエンジニアリングマネージャー。2025年4月に100万購読者を達成。「マーケティング費用ゼロ」で成長した最大の理由は、Substackのレコメンデーション機能の最大活用(新規購読者の70%がここから)。推定年収$2.8M(2024年)。
4位:Lenny’s Newsletter(Lenny Rachitsky)
元AirbnbのPM。退職後にMediumで書いた記事がバズったことをきっかけにSubstackへ移行。「読者からの質問に、業界のトップエキスパートへの取材を通じて答える」という徹底したリサーチベースのコンテンツが特徴。ポッドキャストとの相互送客エコシステムを構築し、120万購読者超。
5位:SemiAnalysis(Dylan Patel)
半導体とAIハードウェアに特化したリサーチファーム。Nvidiaの決算分析やAIモデルのインフラコストに関する独自の深い分析が、シリコンバレーの投資家や経営層の間で「必読」となった。企業向けの超高単価モデル(年間数千ドル〜数万ドルの法人プラン)で、2026年に$100M(約150億円)の収益を目指している。
6位:Exponential View(Azeem Azhar)
AIと指数関数的技術が社会に与える影響を分析。「AIが価値を生んでいるのか、インフレさせているだけなのか」という実践的なフレームワークを提供。152,000人超の購読者。
7位:One Useful Thing(Ethan Mollick)
ペンシルバニア大学ウォートン校教授。ChatGPT登場以降、AIの仕事・教育・生活への影響を自身の実証実験を交えて解説。最大の特徴は「ほぼすべてのコンテンツを無料で提供している」こと。ニュースレターを著書(『Co-Intelligence』など)の販売や講演依頼への「トップオブファネル」として活用。431,000人超の購読者。
8位:Noahpinion(Noah Smith)
元ブルームバーグのコラムニストである経済学者。経済、政治、テクノロジー、地政学まで幅広いテーマを、専門用語を極力排した「ブログ的」な文体で週2〜3回発信。444,000人超の購読者。
9位:ByteByteGo(Alex Xu)
『System Design Interview』の著者。複雑なシステムアーキテクチャを、圧倒的に分かりやすい図解(ビジュアル)で解説するスタイルで急成長。エンジニアだけでなく、PMや非エンジニアのIT関係者にも広く読まれている。書籍販売やオンラインコースへの強力な導線としても機能。
10位:Write Build Scale(Sinem Günel)
Substackの使い方や成長戦略自体を教える「メタ」なニュースレター。月額$20、**月収$50K(年収$600K)**を達成。「最高のコンテンツを無料で公開して信頼を構築する」「有料ティアを単なるオプションではなく『プロダクトローンチ』として扱い、期間限定特典をつける」「Notesを毎日活用して新規読者と接点を持つ」という戦術が参考になる。
トップクリエイターから導き出される「3つの鉄則」
国籍も分野もバラバラな10人を見てきましたが、共通するパターンが確かにあります。規模や収益の違いを超えて、全員がやっていることが3つあるのです。
鉄則①「誰の、どんな課題を解決するのか」の極限までの明確化 Lenny氏は「PMのキャリアと成長」、ByteByteGoは「システム設計の理解」、Heather教授は「日々の政治ニュースの歴史的文脈の理解」。トップ層は例外なく、読者の明確なペイン(痛み)やニーズに応えています。
鉄則②「無料」の戦略的活用と「有料」の価値定義 Ethan Mollick氏のように無料で権威性を築くパターンもあれば、Sinem Günel氏のように無料コンテンツで信頼を得てから有料ティアを「ローンチ」するパターンもある。共通しているのは、「無料だから質が低い」コンテンツは一つもないということです。
鉄則③プラットフォーム機能(レコメンデーションとNotes)のハック The Pragmatic Engineerの成功が示すように、Substack内での「クリエイター同士の相互推薦(レコメンデーション)」は最強の成長エンジンです。また、Notesを活用して長文記事のフックをテストし、新規読者との接点を増やす泥臭い活動が、初期の成長を支えています。
🇯🇵 国内にも、素晴らしいニュースレター実践者がいる
海外の話ばかりしてきましたが、日本にも「プラットフォームに依存せず、ニュースレターの本質を突いて成功している」素晴らしい実践者がいます。
ジャバ・ザ・ハットリさん(みんなのニュースレター創設者)
実は、私が使っている「みんなのニュースレター」を作った方です。彼は元々Substackで発信していましたが、クリエイターにとってより良い環境を求めて、自らプラットフォームを作ってしまいました。彼の「英語圏の個人ニュースレターのビジネスモデル分析」は、すべての発信者にとって必読の教科書です。ニュースレターを始めるなら、まず彼のニュースレターを購読することを強くおすすめします。
ウマたんさん
「AI時代に月100万円以上稼ぐ海外個人開発者」を毎週1人深掘りするニュースレター。海外の成功事例を通じて日本で挑戦する人を増やすという明確なビジョンと、購読者へのスプレッドシート特典提供など、読者価値の最大化を体現しています。
彼らが証明しているのは、「プラットフォームが何であれ、誰の何を解決するかが明確なニュースレターは、必ず読者の心を打つ」ということです。
🗺️ 私のSubstack戦略 掛け合わせの設計図
ここが一番大事な話です。
掛け合わせの設計図
冒頭でも触れましたが、改めて整理します。
みんなのニュースレターは「本丸」として、これからも毎週の長文記事・詳細な図解・検証レポートの完全版を届けていきます。Substackはその本丸を伸ばすための新しい軸であり、Xとはまた違う役割を担います。
みんなのニュースレター:「【週刊】今日から始めるAI生活」は深く学びたい人のための本丸。週1回、腰を据えて読む場所。
X:認知拡大と速報。最新AI情報を噛み砕いて発信し、本丸への入り口になる。
Substack:日常・実験・本音。気軽に読める「実験室」として、本丸を補完する。
3つが掛け合わさることで、それぞれ単体より大きな力になる。そういう設計です。
Substackでしかできないこと
正直に言うと、Xのフォロワーが48,000人を超えてから、気軽にポストできなくなってきました。
「情報発信者」として見られているので、AI情報と関係ない日常のことや、些細な気づきをポストするのに、どこか躊躇するようになったのです。フォロワーが少なかった頃にあった、あの気軽さが、いつの間にか消えていました。
Substackなら、それができる気がしています。
AIの最新情報や試行錯誤はXでも続けます。でもSubstackでは、失敗談をササッと書いたり、仕事の気づきを残したり、AI情報と関係ない日常もそのまま出せる。テツメモという人間をもっと丸ごと知ってもらえる場所にしたいのです。
具体的にはこんなコンテンツを届けていきます。
「今日、こんなAIツールを試してみたけど、ここがイマイチだった」という速報
「ニュースレターの裏側で、実はこんな失敗をして落ち込んでいる」という告白
「長文記事にする前の、ちょっとした気づきやプロンプトの種」
「日々のAI検証の様子や、気になったニュースへの一言コメント」
「大好きすぎるアニメや、毎日欠かさない筋トレなどの日常」
noteやXの長文記事は、より多くの方に認知してもらえるようSubstackに載せていく予定です。
本丸のニュースレターを深く楽しんでいただくための「副読本」として、気軽に読める場にしたいと思っています。
みんなのニュースレターとの約束
冒頭でも言いましたが、みんなのニュースレターのコンテンツをそのままコピーして投稿することは絶対にしません。これだけははっきりお伝えしておきます。
🎯 このSubstackで、誰の背中を押したいのか
最後に、一番大切なことをお話しします。
このSubstackで届けたいのは、「AIを使って何かを発信してみたいけれど、一歩踏み出せない」人へのリアルな実録です。
「非エンジニアだから」「文章力がないから」「継続できる自信がない」。2年前の私も、全く同じことを考えていました。
私が日々AIと格闘し、失敗し、たまに成功する。その泥臭いプロセスをリアルタイムで共有することで、「あ、テツメモでもこんな失敗するんだ。じゃあ自分にもできるかも」と感じていただけたら最高です。
完璧な完成品ではなく、試行錯誤のプロセスそのものを楽しむ。そんな「実験室」を、皆さんと一緒に作っていきたいです。
発信者を後押しするSkillsやワークフローも、みんなのニュースレターでは盛りだくさんの内容で毎週紹介しています。
まずは「本丸」である「【週刊】今日から始めるAI生活」無料購読していただき深堀り記事を楽しむ。
さらにこれから始まる私のSubstackも購読してみてください。
これから、どうぞよろしくお願いします!
🔗 関連リンク
テツメモのメインニュースレター:みんなのニュースレター「今日から始めるAI生活」
ジャバさんのニュースレター(必読!):みんなのニュースレター
ウマたんさんのニュースレター:みんなのニュースレター
イケハヤ氏のSubstack解説:Xポスト













